masakiです。
キングダムを読んでみた感想を書いてみました。
単行本ごとに記事にしていますので、ぜひ覗いてみてください。
第9話 山の民
400年前の秦王の隠れ避暑地に無地に辿り着いた信たちは、昌文君があらかじめ準備していた食料で休息につきます。
ここでこの隠れ避暑地について、嬴政の口から語られます。
400年前の秦王は”穆公”(ぼくこう)と言い、まれに見る”名君”だったとのこと。
人を差別なく愛し、敵国の奴隷にさえ尊敬の念を表していたらしい。
秦人はもちろん、敵国の奴隷、野人に対しても区別なく接していたというまさに人の鑑!!
その結果、平地の民と交わることのない”山の民”と盟を結ぶことにつながり、領土を広げることに成功するのです。
そんな穆公の死後、秦側から盟は失われ、山の民との交流は途絶えてしまいます。
しかし山の民は、400年経った今も穆公のことは忘れず、この隠れ避暑地を守り続けていたという感動エピソード。
翌朝、同じ山民族として物思いに耽ている河了貂の背後にムタが登場するという、「ほっこり→ホラー」のお決まりの流れで次話にいきます笑
第10話 油断
ムタの毒矢に狙われている河了貂を間一髪のところで助ける信。
さすが主人公!かっけぇ!
しかしムタは、楚よりも南方の国の戦士であり、人間離れしている強さだとか・・・。
さらにムタの毒矢は象が一発で死ぬレベル、人にとってはかするだけで命が危ないという脅威!
ちなみに吹矢は越の勇”ベッサ族”に伝わる必殺の武器です。
信と対峙しますが、吹矢を使わずマサカリと体術で戦います。
あの体型でめちゃめちゃ速い動きです。
速さに定評のある信をさらに上回った速さを見せます。
本当にまんまるな体型なのに・・・笑
第11話 不退転
信にとってムタは「四角いオッサン」らしいです。
まぁたしかに顔が四角い笑
嬴政と河了貂が見守る中、信とムタの一騎打ちが続きます。
ムタの首から生えているような目の模様の飾り布?(るろうに剣心の宇水のマーク)これで信はザクザク身体を傷つけられますが、あれは布ではないのか!?
信は今までビビっていたのか、嬴政の「退がるな信!」という言葉により、ムタの殺気の呪縛から解放されて第2ラウンドが開始します!
この話の最後の場面は王騎将軍と肆氏の会話。
とりあえず王騎将軍の「圧倒的存在感」が見どころでしょうか。
第12話 忠臣
脅威であるムタも信が圧倒します!
嬴政の言葉により、自分に向けられた殺気を跳ね返す精神力が備わったおかげのようです。
そして切られても切られても退がらず、前に前に出ることでムタに致命傷を与えることに成功します。
「この小僧っ子は脅威だべ」の一言を残してダウン!
そしてムタが最後の悪あがりをするところで昌文君の登場!
ここの昌文君はかっこいいね。
「我が王に何の真似だ貴様」とムタを斬り伏せるところは胸熱です。
第13話 熱き合戦
無事、昌文君と合流でき、この度の脱出劇がなぜ失敗したのか回想に入ります。
昌文君一向は城外までは首尾よく脱出できたが、外で王騎将軍の待ち伏せにあってしまい失敗したようです。
王宮の権勢争いには興味がない王騎は、「熱き血潮 渦巻く戦い」を求めているようです。
“昭王”という生涯を領土戦争に捧げた、嬴政の祖々父である秦王の時代を懐かしむ王騎。
さすが将軍は戦い好きですねェ。
見てください、この笑み!
そして「束達の丘」という兵を隠しておくには絶好の場所で、昌文君、王騎ともにお互いの伏兵が登場し合戦となりました。
王の身代わりとして昌文君とともに王宮からの脱出をはかった漂はどうなったのか、信はその話を聞くことになります。
第14話 将軍への道
漂の話をしてくれるのは、最後まで漂のそばにいた”壁”という武人です。
昌文君が王騎の一撃で崖から落ち、軍政が絶望しかけた時、その状況を救ったのは漂だったというのです!
その姿は下僕なんかではなく”将”に見えるほど逞しく、再び闘争の火が灯ったと言います。
しかも騎乗した漂は、丘上の敵めがけて突然単騎がけをし、敵兵を突破したそうです。
普通に考えてすごいよね。
いくら信と木剣による1000を超える仕合いをしていたとしても、王宮に来て少ししてからの実戦。
しかも相手は王騎の軍で、それを一人で突破、馬にも乗れる!
味方を鼓舞する力もある!
このように的確な判断ができる冷静さもある・・・。
信の口からも漂の偉大さが語られます。
「漂はいつも何をすべきか知っていて、漂について行けば間違い無い」ということ。
信にとってそんな存在である漂がいなくなり、信は嬴政に問います。
「俺はどうしたら将軍になれるんだ?」と。
きっと姿瓜二つの嬴政に漂を重ねたのかもしれません。
しかし将軍になるためには条件があり、段取りもあることを知らされます。
下僕の身である信にとっては夢のまた夢であると。
でもね、ここが信のすごいところです。
自分のやるべきことが分かります。
それが分かればあとはやるだけ、その気持ちがすごいところ!
第15話 呂丞相
河了貂が倒れているムタに近づくと、なんとムタは生きていました!
でも本人曰く、指一本動かせない危篤状態らしいです。
なにやら河了貂に「しびれ矢」をプレゼントしてくれました。
「毒矢」は危ないからと気遣いしながら、指一本動かせない手で渡してくれました笑
いいオッサン笑
ここで河了貂は一同が驚愕する情報をオッサンから教えてもらいました。
嬴政の後ろ盾であるはずの呂氏は、嬴政が殺されるまで王宮に戻ってこないと。
しかし、嬴政も昌文君も全てを知っているようです。
王弟反乱→嬴政死亡→呂氏が王弟と竭氏の非道を高らかに叫び、堂々と咸陽を攻める→国民は次王に呂氏を押し上げる。
これが呂氏の思い描くストーリーらしいです。
嫌なやつ。
もはや王宮には敵しかいない状況の中、嬴政は小さな可能性に賭けることにします。
400年交流が途絶えているという”山の民”に!
第16話 馬酒兵三百
険しい道を進む信たちは、山の民の恐ろしさを知ることになります。
穆公の時代、秦と晋の戦いが起こり、秦の危機に山の民が登場します。
以前受けた、馬と酒の恩返しに味方として登場するという義理に厚い山の民!
しかしその戦闘姿を見ると凶暴の一言に尽きるそうです。
とにかく凄まじい戦闘能力を持ち野蛮ともとれる凶暴さが懸念点とされるようです。
しかも穆公の死後、秦側から一方的に交流を断絶しているという。。。
実際今歩みを進めているの道は山の民の領地。
そんな彼らの背後から観察している山の民・・・。
変な仮面を被っている筋肉隆々の男たちです。
男というより漢でしょうか。
第17話 遭遇
足取り重く進む中、あっという間に山の民に囲まれてしまいます。
しかも結構な人数、こわい。
しかし嬴政は味方に対して「動くな」と「襲う気があるのならとっくにそうしてるはず」と冷静です。
さすが我らの王!!
山の民にもどうやら理解できるものはいるようで、会いに来た理由によってどうするか決めるとのこと。
しかし、連れて行けるのは秦王ひとりのみという条件。
山の民のセリフのひらがな部分がすべて「カタカナ」ってところ怖さが出てます。
仮面かぶってるし。
第18話 託す思い
「王一人を残して他のものは下山しろ」
「山の民の王は秦王に会うと言っているから一旦下山も無し」
という絶体絶命な条件を出されます。
そんな嬴政の目の前に大柄屈強な山の民が手を伸ばしますが、信がぶん殴ってぶっ飛ばします。
物理的にありえない、それくらい信が馬鹿力であるという表現でしょう笑
一瞬戦いが起きそうでしたが、嬴政は両軍を止めます。
結局、一人で山の民の王に会いに行くことに。
その後、もやもや状態の昌文君は頭を打たれたのか?信に剣で襲いかかります。
まぁ、これも一種の確認のようで、自分よりも信の方が役にたつと判断したようです。
そうして信は昌文君に大王のことを頼まれます。
第19話 驚愕の世界
結局、嬴政の後を追うことになったのは、信と河了貂と壁の3人です。
潜り込む方法を考える信ですが、「面を奪って山の民の格好をして潜り込む」案は普通にありだと思いました笑
というかそれくらいしか方法がない?
いろいろ試行錯誤しますが、あっという間に囲まれて連行される羽目に。
そして断崖絶壁の道を進むと山の民の王国が!
こんなの毎日だれか落ちてそうで心配です。
まさに要塞のようで、嬴政の救出も正直難しそうに感じますね。
さいごに
以上で2巻の感想を終わります。
一難去ってまた一難とはこのことでしょうか、しかし嬴政のやはり王様ですね。
要所要所でその権威を発揮してくれます。
ただ権威があるだけでなく、説得力がちゃんとついてきている。
たった一言で山の民の動きも止めてしまうところはさすがですね。
それではこのへんで。